Warehouse/03

卒業式

 

「まじでー? ありえないっしょー」

「いやいやほんまやねんて。ワシ童貞やねん」

オッサンはどぎつい関西弁以外、見た感じごく普通のオッサンだった。

ジーンズと、ベージュかカーキかわかんないオッサンが着るスタジャンみたいなジャンバー。髪の毛も普通。テカり方も普通。かなりチョロそう。

でも、奥さんとかはいそうな感じなのに。

「何? オッサンってアキバ系?」

「なんやそれ」

違ったか。たしかに電車男っぽくはない。

「あー、そっち系じゃないんだ?」

「そっち系て?」

逆に訊かれたけど、答えるのもめんどくさかった。ていうかそもそも、なんで部屋入って速攻で童貞トークなんだと思う。

つーか、なんであたしは今日に限ってオッサンとしゃべろうとか思ったんだっけ?

まあいいや、とりあえず。

「あー、いい、いい、いい。全然気にしなくていい。マジゴメン」

オッサンは一瞬、鼻を殴られたカバみたいな顔になった。でもその後はすぐ、普通のオッサンの顔に戻る。

いつも通りの、そわそわしたエロいオッサンの顔。

「なんやねんな。ええからはよしよや。時間もないし」

「つかシャワー浴びてきてよ」

言い捨ててベッドに寝転んだ。

汗臭いのは勘弁。ただでさえクーラーつけ始めの部屋はクソ暑いのに、隣がオヤジだと百倍増しだ。

「あれやろ。ほんでワシがシャワー浴びてる間に全部盗んでいくつもりやろ」

「は? しねーし。ドラマ見すぎ。何、したくないの?」

「いや、せえへんねやったらええし、したいけど」

「じゃあ入ってよ」

「……いっしょに入ってくれんか」

うげっ。

「は? うざっ」

他は知らないけど、あたしはあんまりオッサンと一緒にシャワーってのは好きじゃない。なし崩しにやられちゃって当たった子を知ってる。

あたしは割と健全なので、口以外はゴムをつけさせる。むかし痛い目を見たからだ。

当たってはないけど、色々と。

だからそう言ったけど、オッサンはやっぱり不満げだった。だからむかつく。

本気で自分のことしか考えてねー。

こんなオッサンには、弱みを見せない方がいい。行けると思ったら、何でもさせようとする。

このオッサンは確かにチョロそうだけど、でも油断はできない。

「なんでやねん。ええやないか。これからセ、セック。ス」

「言えてねえし」

「セックスするには、お互いが、ほ、ほらその、分かるあうために?」

「また言えてねえし」

焦りすぎてて何か可哀想になってきた。さっきの決心が、ちょっと揺らぐ。

オッサンを信用したわけじゃないけど。

こんなんだったら……まあ、いいか。

「あー、まーいいけどねー。外あっつかったから汗かいて気持ち悪いし」

「ほんまか!」

「きめぇ。喜びすぎ。うん、いいよ。でも別料金」

「なんでやねん!」

「そういうソープ入ってることとかはまた別」

「ソープ嬢か……」

調子よく喋っていたオッサンがいきなり黙り込んだので、あごを引いて確認すると、妙な目で斜め上を見ていた。

その方向には安っぽい壁紙しかない。

「何その遠い目」

すると、オッサンはしょぼくれた顔で寝転んでいるあたしの足元に腰かけた。

オッサンの重みで、ベッドの安いクッションがきしむ。

そしてちょっと汗臭い。

汗臭いオッサンはしょぼくれて口を開いた。

「……ちょっと前、行ったんやけど勃たんでなぁ……」

マジか!

「うはははははははははは! ちょうウケる! え、え、なに、不能の人? インポ? インポ?」

指差して笑うと、オッサンは慌てた顔でぶんぶん首を振った。

「ちゃうねんで!? ほんまはな、ほんまはちんぽ立つねん。立ったこともあんねん。せやけど、相手の子がな、『私、初めて』とか言うさかい」

ヘンなアクションをつけた「私、初めて」が吐きそうにキモかったけど、それは無視する。

「は? どゆこと?」

「いや、せやから、素人ちゃうかったら、なんとかなるねん」

「じゃあ童貞じゃなくね?」

「ほら、あれや、素人童貞っちゅうやつや。それでな、こらアカン、思てこうやってな」

「そうなんだ。でもさー。いまどきシロートもくそもないっしょ。つか¥でも素人捨てれてなくない?」

¥なんてそのまんまウリだし。風俗じゃなくても、デリヘルやってる人もいればもっと激しいウリやってる人もいるわけで。

「いやまあ、そらせやねんけどな」

「せやろー。シロートもくそもないっちゅう、ねん?」

しょぼくれるオッサンを励まそうとしたんだけど、逆効果だったらしい。

オッサンは目を三角にして顔をしかめた。

「うそ臭い関西弁言うのやめえ」

「えー」

「気色悪い」

お前のほうが気色悪いよ。ていうか、そこまで言われると心外。だって。

「つうか嘘じゃないし。あたしのママ関西の女だし」

「ん? ほうかー。何処や、神戸か、兵庫か大阪か」

あたしはちょっと考えて、そのヘンな地名を思い出した。

「ほら、あれ、大阪の、じゅうさん?」

「十三か」

じゅうそう。ああ、確かそんな名前だったような気もしないではない。

「そうそれ」

「……奇遇やな。ワシもよう行っとった。まだ大阪の会社におったときの話やけどな」

何か人生相談っぽくなってきた。こんなんだったら、ジャグジーにお湯、張っとけば良かったかも。

ちょっとイラッとしたので、オッサンの痛そうなところをつついてみる。

「なに、オッサン、リストラとかサセンとか? なんでこんなとこいんの?」

「世知辛いこと言わすなや。君かて、『なんでこんなことやってんねん』とか言われたらうっとうしいやろ」

そりゃウザイけど、でもここでそれ言うか。

「¥してるオッサンが言うの? ロリコンのくせに」

「ロリコンなぁ。年下相手したら全部ロリコンなんやろか」

そりゃそうだろう。何歳離れてると思ってんだ。っていうか、何歳なんだろう。

そういえば今まで、訊かれたことはあるけど、こっちから訊いたことはなかった。

「ねえ、年いくつよ」

「二十五や」

はあ?

「嘘つけよー! マジでよー」

「ほんまや。元々老け顔なんと、精神的なショックとかで、いっきに老けたんや」

そう聞くと、オッサンの老け顔も、ホントはそうキツいもんでもないような気がしてきた。

「へー……カンペキ四十後半かと思ってた」

「惜しいな、四十三や」

やっぱ嘘かよ。

「なんでそんなちっせー嘘つくわけ。マジで。ウザいんですけど」

「四十三で素人童貞とか、はずかしやん」

照れてぽっとか赤くなんな素人童貞。きめぇ。

「いや、今の時点でじゅーぶん恥ずかしいから」

「ま、そらそうやけど」

「うん。……あ、でシャワーどうする?」

時計を見ながらもう一度訊いた。ちょっと時間が経ちすぎてる。この部屋には窓がないのでつい忘れてしまいそうになるけど、あたしは忙しいんだ。

七時から塾なのに、このペースだと遅れる。

「んー。先入り。オヤジの後やと嫌なんやろ?」

何その妙な思いやり。キモ。

「いや、どーだろう。ぶっちゃけ今さら気にしないし」

「今さらて、めっちゃ経験者みたいに言うなあ」

「はい?」

何言ってんだろう。

「はい? てなんや。経験者なんか」

別にはい、って納得したわけじゃないんだけど。でも別に間違ってないからいいや。

「だって、あたしもそろそろ上がりだよ」

ああ、そうだ。だからこんなふうに、ちょっとしゃべってみようとか思ったんだった。

童貞のインパクトが強くて、すっかり忘れてた。

あたしはうだった頭が忘れないように、今日で上がり、と口の中でつぶやいた。

「なあ。『上がり』てなんや?」

「いや、だから、そろそろ¥も卒業ってこと。さすがに三年だし、夏休み終わるし、そろそろ受験だし、みたいな」

「受験……大学か、しんどいなあ」

「は? 高校」

「……あん?」

「は? だからコーコー」

「ちょお待て。自分、中学生なんか!?」

「あんたじゃなくてあたしが。当たり前っしょ。何驚いてんの? つか高校生? とか思ってたわけ。ババア扱いかよ」

「なんでやねん。え、援助交際言うたら、お前高校生がするもんちゃうんか」

「オッサン古っ!いつの時代だよ。つかむしろそんな時代ねーよ。高校三年とかで¥とかマジでそれはキツい。少なくともあたし的にキツい」

「……おっちゃん頭痛なってきた。ほないなら、自分、いつからこんな事やっとんのや」

よく訊かれる。あたしはいつも通り答えてやった。

「んー、初売り小5? いやー若かった」

自分が買ってるくせに、オッサンはやっぱり呆れたような顔で言った。説教か。死ねばいいのに。

「若かった、ちゃうねん。そういうのはな、幼かった、言うねん」

「あー、じゃぁ幼かった。でもさー、あん時は入れるのがものっそい痛くてさー! ガチ死ぬかと思った。まぁ、今は普通にぬるっと入るんだから、成長したよねあたしも」

オッサンは相変わらず呆れ顔。

だいたいこういう話すると、なんか興奮するオヤジと説教するオヤジがいる。

どっちにしろする時は変わんないけど。

餌に群がる、太った犬みたいで。

と思ったけど、でもオッサンはどっちでもなくて、ただ意味がわからないという感じだった。

「なんでそないなことする必要あんねん。なんか寂しいことでもあんのんか」

「いや、つうか金ないし」

「小遣いもろてないんか」

よっぽどヘンな物体でも見たみたいに、オッサンはもぞもぞ近づいてきた。

あたしもちょうど寝転ぶのもちょっとだるくなって来たころだったので、あぐらになって答えた。

「いや、だってさー。服とか? 高いもん」

「そりゃ高いか知らんけど、親に買うて貰えるやろ」

「nicolaも読んでねーオヤジに言われたかないねー」

オッサンがnicola読んでたらそれはそれでキモいけど。

「なんやねんな、ほんま」

「靴とかコスメとか、いっくらでも金かかんの! 親とかは? ゼータクとか無駄とか言うし」

「その通りやないかい」

「いるの! だって考えてみ? トップス買うっしょ? ボトム買うっしょ? コスメ買うっしょ? ブーツ買うっしょ? これからの季節寒くなったらアウターもいるっしょ? でも小遣い5000円っしょ? ほら無理じゃん」

「買わんかったらええやないかい」

「無理っしょー。まわりみんな持ってんもん」

「なんや、仲間はずれにされんのか」

仲間はずれ。なんかピンと来ない。

ユウもトモちんもカナもいるし、仲間はずれってことはないけど。でも、気を使わせるのは悪いし、みたいな感じではある。

うーん。そういえばなんでだろうな? でも、ずっと買ってきたし。

「ニュースとか見てる?」

「お前らよりは見とるわい」

「いじめとかあんじゃん」

「いじめられとんのか」

「いや、全然違うけど。でもキャラ的にいじられ系だとまたアレだし、っていう感じで。そこそこイイ感じにするにはお金かかるわけで」

「ようわからんなあ。何を気使うとんねん。連れちゃうんか」

連れって、友達のことか。

そう、友達だ。だから迷惑はかけられない。オソロで何か買おうって時に自分だけ金無いとかマジで寒すぎる。

「友達だからじゃん。何言ってんの」

「ふむ。そんなもんか……あれやなあ、今日びの中学生言うたらえらいしんどいねんなあ。サラリーマンの職場以上やないか」

「いや、おっさんほど大変じゃねえよ」

「……そらそうか」

普通の顔してうなづきやがって、なんだよ、と思う。どっから見ても普通のオッサンのくせに、全然焦ってもない。

何でそんな気楽そうなんだろう。

なんかイライラしてきた。

「でシャワー入んないの? もう時間ないしさ、シャワーでついででよくない?」

「情緒もへったくれもないなぁ」

「そゆのは彼女見つけてやれよ。自分で」

「怒りいなや。……ワシもなあ、大阪おった時は」

「フーゾクでしょ?」

「行きつけの店があってん。馴染みでな。ワシだけ生でやらしてくれててん」

なにそれ。

「駄目じゃん」

「まあそう言いなや。むかーしむかしの話やないかい」

「へー」

「……元気かなあ。なるみちゃん」

あ。

「あ、あたしのママと同じ名前」

「ほほー。奇遇やな」

「なわけないじゃん。源氏名とかあるんだし」

「源氏名がなるみなわけあるかい」

「え、何、じゃ本名」

オッサンは得意げな顔で笑った。マジ本気で死ねばいいのに。

「当たり前やないかい。本名聞くために店通て、デートして、ロハでやり倒したってんやからな」

「金払ってやれよクソオヤジ」

「なんや、随分同情的やないかい」

「うちのママ、どこぞの男の子供産んで、肩身狭いから。そりゃ同情もするって。いやあたしだけど」

でもママはいつでもニヤリと笑って、だから面白いんやん人生はぁ。とかずっと抜けない関西弁で言う。

そんな時、ママはあたしにはわからない人になる。

「そら……災難やなあ。ふむ、今でも独り身なんか」

「いや、今はカレシいるよ」

「ええ人なんか?」

「貢いでくれてるかんねー。いい人なんじゃない?」

「貢ぐんか」

「うん。っても、ママも今はフツーの店員だかんなー。フツー。ただのカレシ」

そう、このオッサンと同じ。フツーのカレシ。

そんな普通で、友達もいなさそうで、なのになんでそんな平気そうなんだろう。

「なんや、ものごっつ美人なんか」

「あたしに似てる」

ママに似てちょっと小さめの鼻を指差して見せると、オッサンはふん、と鼻先で笑った。

「君が似とんのやろ」

「一緒じゃん」

そう、一緒。あたしはママに似てて、ママはあたしに似てる。

好きなものも似てるから、何か友達みたいな感じ。塾に行けって言わなかったら、もっと良いけど、趣味が合うだけ、マシ。

「……せやけど、そう言うたら……」

ん?

「何?」

「……いや、気のせいやろ」

ごまかすみたいに、オッサンはジャンバーを脱ぐ。

下から、青いポロシャツが出てくるのを見ながら、あたしはツッコむ。

「何それ。『けったい』やなー。言うんやったら言うたら?」

ママの真似をして言ってみると、オッサンは真剣に頭を抱えだした。

なんだ? ……もしかして。

いや、でも、まっさかあ。

でもオッサンはここまで見せなかった真面目な顔であたしを正面に捉えて、言った。

「……それやったら言うわ。なあ……君のママさん、もしかして首筋に黒子、二つ並んでへんか」

うそ。

「…………」

あたしは思い出していた。ママに言われた、その言葉と、確認の方法。

「なんてな。いやあ、わかってんねん。そないな偶然が」

「オッサンもお揃いでホクロ、とか言わないよね」

オッサンが目を丸くした。

「…………」

「…………」

「はっ」

オッサンが笑った。

「ははっ」

あたしも笑った。

「はははははははははははは」

「はははははははははははははははははは」

「はははははははははははははははははははははははは……嘘やろ」

「……ほれ」

あたしはうんざりしてブラウスの襟元を引っ張り降ろす。

そこにはあるはずだ。

ママから継いだ、二つのホクロ。

寄り添えなかった、恋人のホクロが。

「な、なるみちゃんの娘か!」

娘?

こんなところで言われるその言葉は、やっぱり、ピンと来なかった。

けれどもとりあえず時計を見ると七時はとっくの昔に過ぎてて、あたしは鞄から出した手帳を目を細めて確認して、つぶやいた。

「……やんなくて良かった。マジで」

でも、塾はサボるしかないな、とぼんやり考えながら。

★   ★

使われなかった塾の用意が入った鞄を背負って歩いていた。

夏休み明けだからまだ日が長いけど、さすがに七時になると日も暮れかけている。

ホテル街を抜けでて、校区へと続く橋をちんたら渡りながら、そういえばずっとケータイを鞄に入れっぱにしていたことに気づいた。

オッサンと一緒にホテルに入ったときから、最後まで何にもしないで出てきた後もずっと。

「あいたたたた」

あたしは欄干の横にしゃがみこんで、鞄を開いた。

結局、オッサンとは一緒にシャワーも入らなかったし、当たり前だけど何もなかった。

話すことも。

別に、ホントに親子かとか確認することもなかった。ていうか、あたしには別にどっちでも良かった。

オッサンは何か言いかけてたけど、結局何も言わなかった。

良かった。

ホテルから出てきた後で説教とかは本気で死ねと思うし、そんなサブいことしないでくれたのは、本当によかったと思う。

出してきた金をちゃんと断れたことも。

鞄から出して確認すると、ケータイには何件か着信とメールが入っていた。

出会い系のメール、ママから電話、トモちゃんからメール、マコちんからも、あと何件か、よくわかんないの。

でも、これがどっかであのオヤジにつながってるかもしれないとわかると、あたしはもう何にも考えずにメールを返したりはできなかった。

どうしてだろう。

全部、あたしにとってはすごくすごく大事なはずだったのに、画面にたくさん並んでる未読メールが、今はびっくりするくらいうざかった。

「……うざっ」

ふと振り返ると、そこには川がある。もう黒にしか見えない水面と、うすい雲にほんのちょっとだけ金色が残ってるきれいな紺色の空。

「あー……」

どうして?

そこに川があるから。

なるほど、しゃーない。

つーわけで。

「っし、飛んでけぇーっ!!」

叫んで、あたしは川に向かってケータイを放り投げた。

重いストラップが付いたケータイはちゃんと飛ばなかったけど、それでも情けなくひょろひょろ落ちて、やがてするりと水面に滑り込んだ。

ぽちゃんという音さえ聞こえなかった。

水面を覗き込んだけれど、浮かび上がってくることはなかった。

「やっちゃった……」

ついそう言って頭を抱えたけど、なぜだかちょっと可笑しい。これでたぶん友達が何人もいなくなったのに、でも悪くない気分だった。

「……まあ、いっか」

たぶん、別に何か意味があるわけじゃない。何か変わったわけでもない。

ただ、うざかっただけ。

「ははは」

笑ってみて、そこにいたのは、やっぱり思いつきで生きてるあたし。

「文句があるなら、直接言いに来るべし!」

だからそんなふうにどうでもいいことを喚きながら、あたしはゆっくりと橋を渡りきる。気づくともう空に残っていた金色はすっかり消え失せていて、あたしがひとりだけ先走ってやった卒業式の帰り道を、誰かの家の明かりがぼんやりと照らしだしている。

Warehouse/03 - "a stereotyped junior high school girl" end.

note

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ロリこん〜そして二つめの過ち〜参加作品の再録。同作はこちら
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作者:north
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