- The rest stories of "Project Eva" #41 -

"残された街 (非在戦線U)"

1

昼下がりのリニア線ホームは照りつける陽光の下、白く輝かんばかりに熱せられる箇所と、庇によって作られる濃厚な影の箇所とにくっきりと別れ、その強烈なコントラストを持つ映像と、路線の彼方に揺ら揺らと揺らめく陽炎とが相俟って、それを見る赤木リツコにシュールレアリストの描く絵画にも似た印象を与えていた。

とは言え、芸術と言われるもの全般にまったく造詣を持たないリツコにとっては、それがキリコ風なのかブルトンなのか、はたまたマグリットなのか、あるいはダリなのか――等と言う事は、考えが及ぶ範囲ではなかった。

だが、そんなリツコでも、その風景を一層幻想めいたものにしているものが何であるのかは、直感的に察していた。

蝉の鳴き声ばかりが耳を聾するホームの中、影となったベンチの上に、背筋を伸ばして座る、背の高い初老の男性。

彼の存在が、その画面を強く引き締めているのだ、と。

だから彼側に寄って、自分がその画面に立ち入る事は、少しく冒涜的な行為にも思われたが、しかし、冒涜ならばここ数年でやれる限りやり尽くしたと言う自覚のあった彼女は、他人が彼女について抱くイメージに良く似合ったリズミカルなヒールの音を響かせ、その男性に歩み寄った。

「こんにちは、副司令」

「おや、赤木君かね」

髪に白いものの混じったその初老の男性は、常と変わらぬ柔和な――曖昧とも形容できる――表情で、彼女に応えた。

2

「まさか、お一人で出発なさるとは思いませんでした。誰かお見送りには?」

「碇にも来るなと言ってあるからね。まあ、そうでなくても奴は多忙だしな。もし来たりなどしたら説教してやるところだ」

リツコが冬月の隣のベンチに腰を下ろすと、冬月はふと席を立ち、近くの自動販売機で缶コーヒーを二本買い、一本をリツコに手渡してからまたベンチに戻った。

「それより君だ。この暑い中何故ここへ来たのかね。大体、別れなら送別会で済ませただろうに」

「質問が、あったからです」

「ほう、質問かね」

冬月は手にした缶コーヒーのプルトップを開けると、中身に口をつけ、小さく息を漏らしつつかすかに目を細めた。その姿を見て、リツコは自分も喉が渇いている事を思い出したが、何故だか冬月に倣う気にはなれなかった。

「で、質問とは何なのかね。碇が過去やらかした失敗の類なら、私よりはユイ君の方が詳しいぞ。君はもう、碇との事は解消したのだろう?」

揶揄うような言葉には、怒りよりも溜息が込上げる方が先立った。

「仰る通りです。私にとっても、碇司令にとっても、もちろん、ユイさんにとっても。私達の関係はとうに解消され、と言うより、『なかった事』になっていますから」

その通り、全て初めからなかったことのように彼は振る舞い、そしてリツコもそれを受け入れた。少なくとも文句は言わなかった。

まったくもって莫迦にした話だ、とはリツコ自身思わぬでもない。ユイと別れて自分と結婚しろだなどとまでは言うつもりも、そもそもそんな望みもなかったが、かと言って金銭の授受すらなく、全てを忘れろだなどとは。

いや、仮に金銭などが渡されていたとして、それこそ彼女はより強く激怒し、何もかもをぶちまけてしまっていただろうから、碇ゲンドウの判断はある意味正しいものではあったし、だからこその判断だと思う事も可能ではあった。最終決戦の後、彼の手の内に在った第1使徒を媒介にして初号機からユイをサルベージしたのは他ならぬ自分ではあったし、そうなれば遠からず似たような結果になるだろうと、予測もしていたのだ。

にも拘わらず、リツコはその仕事を引き受け、その後に当然のようにやってきた状況をもまた受け入れた。外部から見れば、ゲンドウの言葉、業務命令ですらないその願いを受け入れた自分は果てしなく愚かな女なのだろうが、しかし、彼との関係に拘ってそうしない事の方が、リツコにとっては遥かに愚かしく、また醜いと思われたのだ。

結局、私は矜持の方により重きを置いた。そういう事なのだろう。

そう思うと同時に、リツコの脳裏に、一月程前にこの街から去って行った少年の姿が浮かんだ。碇シンジ。いや、今は姓を変えて――「綾波シンジ」と名乗っている彼。綾波レイから偽物の姓を受け取り、立場も、家族も、何もかもを取替えて、去って行った少年。

彼はどんな心境で、ここから去る決断を下し、現に去っていったのだろうか。

つい物思いに沈んでしまったリツコに、まずい言葉を気にした風でもなく冬月が声を掛けた。

「で、質問は?」

「あ、ああ。済みません。その……どうして、この街から出る事になさったのかと」

そう、この老人もまた少年と同じようにこの街を去る人間のひとりである。表向きには、規模が縮小し副司令と言うポストが不要となったネルフに留まる理由を失った事や高齢による職務判断力の低下などを挙げていたが、リツコにしてみれば、前者はともかく、後者は到底肯けないものだった。

そして、何よりも。昨夜行われた内輪だけの送別会でその違和感はもはや動かせないものになった。そこで老人が見せた挙動にこそ、彼がこの街を去る真の理由があったのではないかと、リツコはそう思わずにはいられなかった。

しかし、冬月はそんなリツコの推理を知ってか知らずか、以前からの言葉を繰り返した。

「どうもこうも、前に言った通りだよ。私も歳が歳だからね。普通なら隠居させてもらっても構わん筈だと思うが?」

そんな在り来たりの言葉は、リツコにはただの韜晦にしか思えなかった。

「冗談もたいがいになさって下さい。副司令が――冬月先生が老いぼれたと仰るのなら、碇司令などは」

「ああ」

冬月が口の端だけで笑う。

「まあ奴もたいがい鈍らになってしまったな。まあ無理もなかろうがね」

陰口に近い事を言いながら、その口調には微塵も後ろ暗いものがなかった。そして実際、それは陰口と言うには正しすぎた。妻が戻り、かつての綾波レイを碇レイとして娘に迎えて以来、ゲンドウは以前程の鋭さを維持し得なくなっている。

無論、人間としてはそれはそれで幸せな事なのだろうとリツコにも思われる。けれども政治的動物としての碇ゲンドウをまだ必要とする局面のある今日では、それは決して歓迎すべからざる事態ではあるのだった。

しかし、それは今考えるべき問題ではない。リツコは万華鏡に捕われてしまった視線のように惑わされる思考を何とか疑問へと向けようとした。

「ともかく。私はそんな説明では納得致しかねます。そもそも――」

「そもそも、何かね」

「そもそも。何故貴方は、あの碇ユイさんと話そうとなさらなかったんですか。彼女が戻って以来、貴方が彼女と会話している所など、彼女が病室で目を覚ました時ぐらいのものです。昨日の送別会でも、意識して彼女から距離を取っておいでだった」

「ふむん――良く観察している。尊敬すべき科学的態度だ」

はぐらかすように言う冬月だったが、リツコはそれには応じず、厳しさを増した視線を向けるだけだった。やがて、冬月は小さく溜息を漏らし、また缶コーヒーに口をつけて、すでにだいぶ温くなっている中身を全て飲み干した。

「君がそれ程聞きたいと言うのなら、まあ話すのも吝かではないがね。しかし――聞いた後で文句を言われても困るよ」

冬月は空になった缶を持ったまま、リツコに視線を合わせた。

「文句? どういうことですか」

その質問に冬月は答えなかった。そして動かない穏やかな表情のまま言葉を続けた。

「良いね。望んだのは君で、私はそれに応じただけだ。私の言葉を聞いて、君がどうなっても――その責任は、君にある。そこだけは忘れないでくれたまえ」

じわじわと、じいじいと、耳を聾せんばかりの蝉達の声が、その瞬間やけに遠ざかったように、リツコには思えた。

3

遠くに虫の音を聞きながら、リツコはその会話に足を踏み入れた。

「ここから後、私は君に嘘を吐かないと約束しよう」

まず冬月はそう言ってから立ち上がり、リツコの手元を見た。リツコが自らの手の内にあるほとんど飲んでいない缶を一瞬見てから、冬月にそれを手渡すと、彼は押し戴くようにその缶を受け取って、ホームの端にある屑篭にゆっくりと二つの缶を投入した。

屑篭から連続して響く、からん、という軽い音と、ごとん、というやや重い音を聞いて、リツコは地獄の門の通り賃を払ってしまったような重い気分になったが、もはや引き返す事など叶わなかった。

だから席に戻った冬月に先制してリツコは言葉を掛けた。

「では、もう一度伺います。どうして、貴方はこの街を去られるのですか」

冬月は目を閉じ、暫くそのまま動かなかったが、やがて諦めたように瞼を開き、遠く山向こうを見つめながら口を開いた。

「もう自分の望みは叶わないと解った以上、ここにいる理由はないからね」

「望みって……でも、ユイさんは」

リツコがそう言った時の冬月の表情は奇妙だった。それこそ、リツコがまるで意味の通らないことを言っているかのように首を傾げ、ふむ、と声まで上げて考え込んだ。

ややあって、もったいぶったように冬月が口を開いた。

「ああ――君が言う碇ユイとは、もしかしてあのホムンクルスの事かね?」

「ホム――え?」

ホムンクルス。歴史においてそう呼ばれているものは、中世の錬金術師達が作ることができると信じた人造人間である。人間の精子と馬の糞と数種類の薬草を用い、複雑な過程で調整を重ねて作られるとされるヒトの創り出した生命体――そんな馬鹿げた物は作れないと言う事は、まさに実現した人工の生命体の管理を生業としているリツコには解り過ぎるほど解っていた。

「そう、ホムンクルスだ。人と姿かたちが近しい、しかし魂を持たない生命のことだよ」

「それは――レイのことではないのですか」

そう、その言葉はむしろ、人間である碇ユイよりは、その娘に収まっているレイに対して良く当てはまるようにリツコには思われた。人間と非人間、人類と使徒との遺伝子的キメラである彼女は、人間の精子とそれ以外で作られたホムンクルスの現代版なのだ。

しかし冬月はゆっくりと頭を振った。

「どうやら恨みで目が曇っているようだね。確かに、彼女は遺伝的にはヒトではないかも知れない。しかし、それをもってあの碇ユイが碇レイよりも人間らしいと、君にはそう言い切れるかね」

あの碇ユイ。そう言った冬月の目は、先ほどまでユイの名を呼んでいた際の表情とは明らかに違った、冷え切ったものだった。その視線に脅されるように顎を伝った汗が黒いスカートに落ちる。

リツコは自らの汗が作った染みを見ながら冬月の言葉について考えていたが、結論は出そうになかった。

「ふむ。ならば質問を変えようか。君は、碇ユイをどんな女性だと感じたかね。無論、科学者としてで構わない」

予め女としてと言う条件を外したのは、女と科学者と母が分離した脳、その子である彼女に対してだからこそかも知れぬとリツコは思った。確かにどの立場に立つかで、彼女に対しての答えはそれぞれ異なってくる。女としては、憎むべき対象かも知れず、母としては、自らが腹を痛めて産んだ子を忘れた哀れな人間かも知れず、けれども科学者である、関係のない人間として事実だけを見た目からはまた異なった姿が見えた。

「悪い人間ではないのだろうと思います。優しくて、思いやりがあって」

全てを知る者から見ればそれがうそ寒いのは事実だったが、しかし記憶のない彼女自身をその事で責めるのは酷だった。そうであれば、客観的データの積み重ねから事態を把握するべき科学者の答えはそのようになるはずだった。

「それが人間的、ということかな?」

「はい……」

念押しをするような言葉に答えるリツコの声は、酷く自信無げだった。

「人間的か。確かにそうかも知れない。彼女はね、あらゆる意味で、ひどく人間的な女性だった。夫を愛し、子を愛し、人を愛し――しかしそれらの愛を友愛ではなく、無自覚に相手を見下ろす形の慈愛として備えた存在だった」

冬月は美しい音楽を聞くようにうっとりと言ったが、リツコにその言葉から想像される人物像は「人間的」とは程遠く、その言葉がやけに耳障りだった。

「納得いかない顔だね。その反応もまた正しい。彼女はあらゆる意味で人間的であり――それ故に人間離れしていた。人と言う生物に許される倣岸さと美しさを、双方信じられぬ程の量で兼ね備え、かつバランスを取っていたのが、碇ユイと言う女性だったのだから。少なくとも、私の抱く碇ユイ像はそうだった」

リツコはそこで、冬月の言葉が蝉の声よりもずっと耳障りになっている原因に気付いた。彼はここまで、一貫して過去形で話しているのだった。碇ユイがサルベージされ、生きた人間として自分の前に姿を現しているというのに、それでも冬月の視線は一貫して過去の碇ユイへと向いていた。

「だが――あのホムンクルスはどうかね」

「ひとは……変わります」

そう言ってみたものの、聞けば聞くほどに、人類の明日を信じてエヴァの中へと溶けた碇ユイの像はくっきりと輪郭を結び、つい数日前にも自らが診た筈の碇ユイの記憶は曖昧になっていった。

リツコの戸惑いを見抜いたかのように、冬月はリツコの言葉を否定も肯定もしなかった。

「あれには碇ユイにあった途方もない力は微塵もない。どこまで行っても良き妻、良き母、人格者。そんな気持ちの悪い存在だよ、あれは。まあ仕方ないのだろう。恐らくあれを形づくるA.T.フィールドは、碇とレイのものだろうからね」

見知った語彙の組み合わせ、それが示唆する推論にリツコは真夏の空の下で凍りついた。

「そん、な、はずは……」

A.T.フィールドは、人間と人間の間を切り開く膜、個を隔てる壁だ。それが他者によって作られているなどと。それが確かならば、彼女は――

「疑わしいならば一度、あの二人を遠ざけた状態でA.T.フィールドの波形を計測し、それを分析してみると良い。驚くほどあの二人に似通った波形となるだろう。何しろ、あれに魂は――本当の意味での生命はないのだから」

「そんな……在り得ません」

冬月はリツコが喉の奥から搾り出した言葉を無視した。

「ホムンクルスについては、混乱させて悪かったね。最初に説明をしておくべきだった。形而上生物学では、魂を持った存在を生命と呼ぶのだよ。魂があり、それが形而下の物質に影響することで――今で言えば、それはA.T.フィールドの形成に当たるだろう――その過程を経る事で、初めて生命は成立すると」

「附随性……」

「さすがに良く勉強している。"Supervenience"――『附随性』や『随伴性』などと訳されることが多いが、いまだ定訳はない哲学用語だ。精神活動が物理的活動に随伴する、それは脳科学に代表される生物学におけるひとつの哲学的立場だが、形而上生物学はその立場を取らない。何故ならその仮定は本質的に無根拠であるからだ。精神が――クオリアの働きが物理的行動に必然的に随伴して生じる根拠はどこにもない。精神の発露そのものを見たものは居ないのだ――前世紀まではね」

そう言って微笑む冬月を職務判断力の低下した人間などと言う者が居れば、それこそ判断力の消え失せた人間だろうとリツコが思わざるを得ないほど、いかにも学者然としたその態度は硬質だった。

「形而上生物学では、クオリアが存在しない生物もまた想定する。時として強い願いを伴った別の魂を持った生命により、外側だけを取り繕った存在が生まれることがある、とね。他者の魂によるA.T.フィールドで形成されるそれを、そのような生ける屍を、形而上生物学ではホムンクルスと呼ぶのだよ。ああ――正確ではないが、いわゆる『哲学的ゾンビ』に近い、と言えば理解しやすいかね?」

並みの人間より博識であるリツコとて、その筋の専門家と渡り合うだけの知識はない。しかし、そんなリツコでも哲学的ゾンビと言う概念自体は知ってはいた。哲学的ゾンビとは心身問題における思考実験のひとつであり、外面的には普通の人間と全く同じように振る舞い、実際その物質的作用の全てを再現していながらも、意識、精神、クオリア――そのように定義される非物質的作用を全く欠いている存在を示す。

しかし、彼女の記憶が確かなら、それはあくまでも思考実験であるはずなのだが。

ふっと一息つくと、混乱しているリツコにそれ以上考える間を与えずに冬月は続けた。リツコと同じようにその額には玉の汗が浮いていた。

「それをどう表現するにしろ、実体として在る物は動くまい。何にしろ、あれはユイ君当人ではないのだ。そして、あんな気色の悪いものがサルベージされたと言う事は、もはや彼女が戻って来る事は二度とないだろう。だからこそ……、私の願いは、もう二度と叶わんのだよ。あの気高く醜く美しく、そしておぞましい、碇ユイと言う人物の魂に触れる事は、私にはもう二度と叶わんのだ」

そこまで言い切って、すっきりした顔で冬月はまた立ち上がった。

「喉が渇いたろう。さっきは飲み物を奪うような真似をして悪かったね」

鞄から財布を取り出して歩く冬月の後姿を見送りながら、飲み込む生唾さえ欠くほど喉が渇ききっていたことに、そしてそれに思い至らないくらい、冬月に対抗する言葉を必死になって捜している自分が居る事にリツコは気付いた。

そうでなければ、怖ろしくて怖ろしくて、もう自分は立ち上がることさえ叶わないようにリツコには思えた。身体全体が、自らの無意識が至りつつある結論に静かに怯えていた。

4

先ほどより遠くの自販機で今度は缶ジュースを買い、ゆったりとした足つきで戻ってきた冬月の手から掠め取るように飲み物を奪うと、リツコはひと息でそれを飲み干してその長身を見上げた。

「しかし、副司令」

「何かな?」

立ったまま答える冬月の顔はなおも穏やかで、電信柱のように真っ直ぐ立つ姿はまるで、悟りきってしまった僧のようだった。

「先ほど仰った、ホムンクルスの定義……その定義から演繹するならば……ホムンクルスではない人間というものが果たして存在しうるものでしょうか」

「……続けて」

冬月は頷いて目を閉じる。自ら仕掛けた筈なのに、リツコはどこか答える事を強要されているような気分になった。しかし、立ち止まるわけにはいかない。リツコは声が震えないよう、努めてゆっくりと話し始めた。

「私たちは、A.T.フィールドの観測と、その利用に成功しました」

「そうだな。それはある意味では形而上生物学にとって最も大きな発見だが、同時に今や人類にとって全ての事象が形而下にあるという意味では、その役割を終わらせた発見であるとも言える」

「私たちがA.T.フィールドを観測し、その利用を行ったうえで知ったのは……それが決して一定の、確かな存在ではない、という事実です。私たちの精神のかたちであるはずのそれは、物理的肉体の外部にすら展開し、侵食し、剥がれ、壊れる――そんな存在だった」

ひとつひとつの言葉を押し出すように話しながら、リツコは何故だかそうするのが嫌でしょうがなかった。論理は繋がっているし、勝算もある程度は在る筈なのに、どこかで自分がずぶずぶと底の見えぬ沼に沈んでいるような心持ちだった。

なのに一方の冬月は、乾いた土地に立つ樹のように事も無げにしていた。

「ああ、それもまた経験的事実だ。しかし赤木君、興味深い議論ではあるが――そのような敷衍の仕方は論点がずれていると言わざるを得ないな」

軽いジャブのような言葉をリツコは黙って受け流し、的確な一撃を打つことのできる瞬間を待った。リツコがだんまりを決め込んだことを見て取ると、冬月は散歩をする時のように気軽に批判の言葉を吐いた。

「そうではないかね? 私が話していたのは自らの魂――A.T.フィールドの中心を持たず、他者のA.T.フィールドによって初めて存在することが叶う、そんな出来損ないの生命についてだからね。A.T.フィールドの強度はこの際問題ではない」

A,T.フィールドの中心、ホムンクルスではない人間の実在、冬月の声として繰り返されるそれらの言葉は、今のリツコにとって、自らを見知らぬ場所へ運ぶ列車も同じだった。彼女の意思とは関係なく。

意思から離れ、逃げ出すように先に先にと口をついて出る言葉を、リツコの思考は後から追いかけていた。

「論点は……ずれてなどいませんわ。私たちは、A.T.フィールドを持っている――いえ、A,T.フィールドによって構成されている。その自我境界線が本当の意味で完膚なきまでに侵食され、崩壊すれば、私たちは自らの姿を失いL.C.L.に還る……」

「そうだ。かつてのユイ君のように」

冬月は遠い過去を懐かしむような口調で言う。この会話を始めてからずっと、彼女の話をする時だけ彼は良き教師として在った自分へと戻っているようだった。

そしてリツコを見下ろし、相対する時には、また底知れぬ魔術師のような笑みに戻るのだ。

「そうだね?」

リツコはそっと視線を逸らした。逸らした視線の向こうで、山がくっきりとその輪郭を明らかにしていた。人類ひとりひとりよりも、もちろんその輪郭はずっと力強い。

逸らした視線を戻し、見下ろす冬月の細い目の奥にある、底の抜けたような瞳を見つめてリツコは答えた。

「ええ。ユイさんは自らのA.T.フィールドを失い、L.C.L.へと還り、そして他者のA.T.フィールドによってサルベージされた」

「そう。そして帰ってはこなかった」

先ほどと同じように悲観的な言葉に、リツコはもう取り合わなかった。そして今度こそはっきり、冬月にノーを突きつける言葉を発した。

「いいえ。彼女は自らのかたちを失い、しかし取り戻したのです。そして、その過程は彼女が人間でないことを示さない。何故なら……それはむしろ、A.T.フィールドが人間一人ひとりにとってそのように存在するという事を示すと――そう考えるべきだからです」

今度は笑い顔の冬月が無言を通す番だった。ひとつひとつの個体が出す音を聞き分けることは、リツコには不可能である蝉の声を耳の奥に聞きながら、その群れ成す声の導く結論に向かってリツコは論を進めた。

「人間とは群体として、人の間で生きるもの。人は、人類そのものに象られた生命の形です。だからこそ、その輪から本当に外れたものはその輪郭を失ってしまう。それは何もおかしなことではない……そう。もしも、他者のA.T.フィールドと無関係に存在する存在、そのような魂があるなら――それこそが、『使徒』と呼ばれるべきものなのではありませんか?」

一瞬、間があった。

その見開いた目をリツコが必死で見返している間、冬月は強張った顔で黙ったまま、庇の陰の一部になったように動かなかった。しかしそれもほんの一瞬で、冬月はまた曖昧な笑みに戻ると、碇ユイもまたそう在ったかも知れないと思わせる視線でリツコを見た。

「さて、面白い立論ではあるがね。しかし考えてもみなさい。使徒とて他者のA.T.フィールドに無縁ではいられないことは、既知の事実だ。ここに来た彼等が何故どのようにして斃されたか、それは君が一番良く知っているだろうに」

他者。それが人類にとっての他人とは異なっていることに、既にリツコは思い至っていた。

リツコはもう涸れてしまった涙の代わりのように、後から後から零れる汗を拭う事もせず、ただじっと冬月を見上げた。最後の一撃を、その硬質な脳に加えるために。

「他者――そう、他者ですね。使徒にとって、他の種である我々も、彼ら同士さえ、それぞれが純然たる他者だった。ですが、人類同士は?」

「その関係は異なっていると、そう言うのかね」

「人類には、コアがありません。存在の拠り所となるA.T.フィールドの、まさに中心を、人類はその身体に欠いている。それはつまり……A.T.フィールドはあくまでも『我々』のものであって、『私』のものではないという事――A.T.フィールドの中心を持ち、それ一体で人類と同等である使徒であれば、他者のA.T.フィールドと、少なくとも無関係に独立して存在し得る。けれど人類は……人類を構成するひとりひとりは、そうではない――人類は、種全体でA.T.フィールドを共有する――そうしなければ生きていけない」

自分の口から出ているはずなのに、もはや思考が追いつけない言葉を最後まで聞きとおしたその時、もう、どうして自分が対抗しようなどと考えたのかリツコは思い出せず、その怖れの原因もまた思い出せなかった。

そこにはただ、自分が出した結論しかなかった。

リツコ自身、それが不毛な結論であることは理解していたし、できれば、否定して欲しいとも思っていた。自らの及びもつかない哲学的な思考で、自分が至ってしまった結論を打ち砕いてみて欲しいと、どこかでそう願っていた。もっと素晴らしい結論が、そこにはあるのではないかと。

しかしその一方で、そうでない事はリツコにはもう解っていた。そしてそれを示す、見上げた先にある曖昧な笑顔を見て、ほっとした気分になることもまた事実だった。この笑顔――その曖昧な表情が導く、穴だらけに思える議論に導かれて、リツコはついに取り返しのつかない場所にまで来てしまったのだが。

その笑顔から、冬月がリツコを助ける言葉などは持たない事は明確だった。だが、それで良かった。リツコにとってその予想通りの笑顔は、彼女の出した答えの正しさを、解放の瞬間を象徴するものだった。例えそれが幸福な結論ではないとしても。

冬月は肩を落として、冬の枯れ木のように寂しげな表情で問うた。

「全ての人間がホムンクルスであるかどうか、究極的に見分けることが出来ないと君が言うのならば。果たしてここで話している我々は――どうなのだろう。赤木君?」

「私は、今こうして貴方と話していることを自覚しています」

「それを、究極的には判別出来ない。そう主張したのは君だよ? 私たちに個別の精神や感覚質などは無く、それらは『われわれ』という単位でしか存在し得ない。『私』とは外部からの影響、その反映としてしか存在し得ないのだ、と」

それは当然の結論だった。私という存在は錯覚である、という事をその結論は意味していた。

確かにそれは、哲学を――中でも「私」という存在を考える学問でもある形而上生物学を研究していた冬月にとっては耐え難い結論かも知れぬと、リツコにも察することができた。

しかしその一方で、リツコにとっては、それは古来からの論争に唯物論が勝利を収めた瞬間というだけであり、それはそれで一般的問題として受け入れることができた。それは形而上生物学、という学問の限界であって、別に奇怪な事象などではない。

結局、自分はこの老哲学者の仕事を終わらせる、その手伝いをしたという事なのだろうか――

黙って彼女の隣に腰を下ろした背の、その丸め具合を確認して、リツコはそう逡巡した。勝ちを収めたというのに、やりきれない寂しさと、どこか割り切れない、ざらざらとした気持ちがそこにはあった。

5

揺らめくホームを横目に見ながら、随分と長い間二人はじっと黙り込んでいた。リツコの位置からは、ホームを背景に、暗く沈み込んだような冬月の横顔が見えた。その顔からは、揶揄るような笑みはなりを潜めていた。

その冬月の横顔を見詰める内に、リツコは、言い知れぬ心地の悪さを感じていた。割り切れぬ気持ちはしこりか治りの遅い傷のように残り続け、いつしかもっと性質の悪いものに変わりつつあった。

何だろう。何が心地悪いのだろうか。その原因は今ひとつ判然としないのだが、やけに――座りが悪い。

恐らく……この老人の人生に、終止符を打ってしまった事、それが気になっているのではないか。

リツコは、そう自分を納得させようとした。だが。

くつくつと、冬月の体が、小刻みに震えているのを見て、違和感が生じた。

泣いている――のでは、ない。これは――


嗤って、いる?


「あッ!」

リツコは小さく叫んだ。冬月がまたあの笑みで彼女を振り向いたからだ。悪魔のような、あの笑みで。

そして、気付いた。気付いて、しまった。

そうだ。終ってなどいない。けれど、その道は、その、道は。

「そう――君の言ったとおりだ。君は正しい。あの碇ユイはまぎれもなく、君や私と同じ――人間だ」

突き落とされたようにリツコの目の前が暗くなった。動悸がし、自分が何処に立っているのか一瞬判らなくなった。

しかし、リツコにはどうしてそれほど自分が混乱するのかわからなかった。自分は勝ったはずではなかったのか。彼は、自分の言ったことをそのまま鸚鵡返しにしているだけではないか。

なのに――なのに何故、自分はこんなに怯えている?

「ええ、そうですわ」

言いたくない。言わないで下さい。

「そう、君や私と同じように、あの碇ユイは間違いなく人間だ」

怯えるリツコに楔を打ち込むように、もう一度、冬月はリツコの発した繰り返す。それはリツコに、自分がどれほど決定的な言葉を吐いてしまったのか、それを教えているようだった。

「そう、です」

搾り出すように、それだけをリツコは答えた。それしか、言葉の持ち合わせがなかった。

それこそが、自分が出した結論――自分の辿り着いた場所だったのだから。

けれども、その場所に彼は居なかった。

「その通り、彼女は間違いなく人間だ。しかし――」

冬月は静かに、リツコの来た道の先に在る、自らの見た風景へと至る道を指し示した。

「それでも、今いる碇ユイは、あの碇ユイではない」

「そん、な――」

もう、言い返す事は叶わなかった。

「我々は、先ほど碇ユイのようなホムンクルス、人間というものがそう在り得るかについて議論した。そう、君の言う通り、その点で形而上生物学は大きな誤謬を抱えていた。しかし、それとは別の次元において、そのような人間として存在する彼女が、過去の碇ユイとは似ても似つかぬ何かだと言う点について、君と私は結論を同じくしたはずだ」

逃げ切り、遠ざけたはずのもうひとつの結論が、猛烈な速さでリツコを追いかけてきていた。

「で、ですが、しかし」

「確かに君はひとつの事実を証明した。が、それはこの結論の反証にはならない。二つの結論は――本質的には両立し得る」

愕然と自分を見つめるリツコに、冬月はもうひとつ決定的なヒントを出した。

「そして赤木君。先ほどの質問に答えよう。ホムンクルスでない人間は――確かに居る。いや……『居た』。そうでないなら、私は形而上生物学などと言う学問を後生大事にはしていないよ。その意味する所は」

君ならば解るだろうと、冬月が嗤う。

居た。そして今は居ない。それは、つまり。

「そんな、そんな――嘘です。嘘です」

解る。解った。解ってしまった。そんな、それが本当なら、あれは、いったい。

碇ユイではなく、なのに、使徒ですらない、人間だなんて、では、では、あれは、あれはいったい――?

自分の至った結論を口に出すことが、リツコにはできなかった。

その結論を考えただけで、夏の日差しにまで見放されてしまったように身体は冷え切り、蝉の声も何もかも、全ては彼女から遠ざかって遥か遠くにあった。

そこに、冬月の何もかもを悟ったような声だけが、それこそ天の声のように降ってきた。

「嘘ではないさ。君の議論は完璧だった。何故なら――」

言わんとすることは知れていた。今やリツコは全て理解していた。彼が予め全てを考えていたという事を、自分が、彼の辿った絶望への道をそのまま踏襲してしまったという事を。

その推測を裏付けるように、冬月は言った。

「何故ならば、それは私と同じ結論だからだ」

見上げた冬月の双眸、そこから発した視線はリツコの頭上を通り越し、ずっと遠くを見ていた。

「さて――」

ふと、冬月が視線を逸らすと、そこに合わせるように、列車がホームへと入ってきた。彼を何処かへ連れて行く、リツコが乗り込むことのできない列車が。

「そろそろ時間だ。私は、これで去るとしよう。最後に、実に有意義な議論が出来て――楽しかったよ、赤木君」

「あ――」

リツコは、まるで置き去りにされた子供のような表情しか浮かべられなかった。つと、その手が上がり、縋るように冬月に差し伸べられたが、しかし、冬月はそれに気付かぬようにくるりと踵を返し、そのまま開いたドアのタラップに足をかけた。

そんな、そんな。待って。置いていかないで。私だけを置いていかないで。こんな所に、置いていかないで。ここは、もう。私は、ここには、もう。ああ、待って。

待って下さい。

のろのろと立ち上がったリツコの手は虚しく空を切り、冬月にはついに届かなかった。

冬月は振り返り、ドアの向こうからリツコを見やった。その一歩の差が、リツコには星々を隔てる数万光年の距離にも近しく感じられた。

「賞賛しよう。君は正しく議論を進め、結論へと至った。彼女は私が想っていた、あの碇ユイとは確実に違う。けれども――紛れもなく人間でもあるのだ」

膝から下が失せたように、リツコはその場に崩れ落ちた。

「さて、どうする? 君はあの碇ユイの偽物を殺すかね? 紛れもなく人間だが、間違いなく碇ユイではない、あのにせものを……まあ、私はすでに退官した身だからね。後は君らに任せるよ」

警笛が鳴ったが、冬月の声だけははっきりとリツコの耳に届いた。

「全ては自由だ。碇ユイとは明らかに違っているあの彼女を殲滅するなり、碇やレイとは違って紛れもなく人間であるあのばけものと共存するなり、好きにすれば良い。ああ、でも――葛城君にだけは、知られぬようにな」

ひっそりとした微笑みは、日差しまで凍りつくほど冷え冷えとしていた。

「待って、待ってください。お願いです。お願いですから」

リツコの震える唇は、それだけを繰り返し訴えていた。けれどそれが聞こえないように、冬月は、最後の言葉を口に出した。

「なあに、葛城君には言えまいが……知っているのは君だけとは限るまい。それが幸運かは、判らんがね――では、さよならだ、赤木君」

二番線厚木行き普通列車、発車いたします。

そして小さな駆動音と共に扉は閉まり、列車はリツコを置き去りにして走り出した。リツコは動けないまま、車窓に見える冬月の顔を視線で追いかけ続けた。

列車が見えなくなり、本当にただひとりで置き去りにされるまで。



アスファルトに押し付けられた膝に痛みを感じて、やっとリツコは立ち上がった。けれども、そこは拠って立つ思考の根拠も支えも、何かもが失われた空虚だった。

そこにはただ、冬月が最後に残した言葉の断片だけが、リツコに捉えられないまま浮遊していた。リツコにはそれを捉える力はもう残されていなかったが、たとえ捉えたとて、さらなる絶望へと突き落とされるのは目に見えていた。

ふと、小さなアラームが鳴るのをリツコは聞き、進みつつある思考から逃げるように、ベンチに置き去りにしていたバッグから小型端末を探り当て引きずり出して、そこに表示された文面を確認した。

そこには午後の予定を示すリマインダが表示されていた。

今日も、明日も、もっと未来も、リツコを呪いのようにこの街に縛る予定が、そこにはあった。

リツコは今、切実にあの街から逃げ出したかった。けれど、母を喪い、愛人であった男を失った彼女には、もう他に行く場所など何処にもなかった。

リツコはやっと、あの全てをレイに明け渡して去っていたあの少年が、この街を去ることができた少年が、羨ましくて羨ましくて仕方なくなった。シンジに憐れみさえ覚えていたあの時の自分は、何の疑問も抱かずあの街で暮らしていた自分は、どれだけ愚かだったのだろうと、その事にやっと気付いた。

しかし全ては遅すぎた。いまはもう。

それでも――私はあの街で暮らしていかねばならない。その事が、リツコには酷く――酷く、怖ろしくてならなかった。そして、そう思っている自分すら――あの碇ユイのような、人間と言うものの、誰でもない生けるしかばねの、ひとかけらなのだ。

人間である、私は。

人間である、赤木リツコは。


――まさか。


その瞬間に、リツコは或る可能性に気付き、今度こそ本当に動けなくなった。

「そん、な」

もし、もしも。彼等が――?

蝉の声が聞こえ始めた。鳴り止んでいたのか、それともただ自分がそれを聞こうとしていないだけだったのか、リツコには判らなかった。しかしどちらにしろ、気付いてしまった可能性以外の選択肢を消し去ってゆくように、その声はどんどん大きく、強くなっていった。

まるで耳鳴りのように、その推測ははるか遠くから、徐々にはっきりと、その姿を現した。


彼等が。


あの仮初めの親子が――ならば――


なのに――それでもなお、家族なのだと、したら?


それは、その事こそは、それまで明らかにしたどんな事実よりも怖ろしい事だった。

赤木リツコは怖ろしかった。もう街を振り返ることすら出来そうになかった。怖くて、怖くて仕方がなかった。

怖ろしかった。碇ユイが怖かった。碇ユイという人間の住むあの街が怖かった。碇ユイと同じように誰でもない、生ける屍たちの住むあの街が怖ろしかった。

だが――だが、もっと、ずっと怖ろしいのは。それまで明らかにしたどんな事実よりも怖ろしいものは――


あの小さな家の、本当の


陽炎に揺れているだろう街を振り返る事も出来ず、誰もいないホームに独り立ち尽くしたままのリツコは、降り注ぐ蝉の声の中で冬月が辿り着いていたはずの最もおぞましい結論をその屍の脳に見た。


かれらは、彼女の正体に気づいているのではないだろうか?

- The rest stories of "Project Eva" #41 - "The City of the Living Daed and..." end.
first update: 20070404
last update: 20070811

note

About author
原案・原作・監修:臥蘭堂
作者:north
About the work
臥蘭堂さんによる、非在戦線の世界観を用いたお話のネタ(舞台設定、オチなどのアイデア、及び本文の一部を含む原作)に、北がSFっぽい話のアイデアを混ぜて監修を受けつつ制作したコラボレーション作品。立派なロクデナシ目指して頑張ります。
Comment by superviser
人様の御作から着想を得てってのは、ワシは良くやるんですが、それをまた元の手に返すってのは、これが初めてでした。ですが……出来上がりがここまで怪物になるとは思ってませんでした。元来ホラーって酷く書いててもどかしいジャンルですが、そのもどかしさ――と言うかワシの勝手な野次――に耐え、よくぞここまで。
こんだけロクでも無い話が書けるようになったならば、北さんも立派なロクデナシですね。ある意味ワシよりも(笑)
これを期に、読んだ側から眉をしかめて目を瞑りたくなるような話を量産してくれると、ワシとしては嬉しい限りです。
(2007/04/08 MSN messengerにて)
The referential links
哲学的ゾンビ(powered by Wikipedia
付随性(powered by Wikipedia
クオリア(powered by Wikipedia
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